うえだ歯科医院では、予防こそが歯科医院 最大の使命と考えています。虫歯になってから通うというこれまでの歯科医院の概念を変えたいと思い、日々の診療に取り組んでいます。
大好きな作家 その3
約1年ぶりにこのシリーズの続きを掲載します。
今回は、最近までテレビで放映されていました「チームバチスタの栄光」の原作者である海堂尊さんです。
この方は現役のお医者さんにもかかわらず、かなりのペースで新刊を出していっています。
現在の流れは、「チームバチスタ」でも主人公になっていました愚痴外来の田口先生と、厚労省の白鳥調査官を中心に、様々な人間がその作品の主人公になっています。
そして、僕自身がこの人の作品たちを最も評価する点は2つ。
一つ目は、現在の医療システムの問題点や崩壊の一途をたどっているこの現状を的確に表現している点です。詳細については、この本、特に「ジーンワルツ」と最新刊「イノセントゲリラの祝祭」をご覧になっていただきたいです。私自身もこの作家と同じ意見です。
2つ目は、ほとんどすべての作品が、お互い絡まっているにもかかわらず、後々「この時の話はここにつながっているのかあ」と感心してしまいます。ぜひとも読んでください。
お勧め作品
・チームバチスタの栄光:もう有名で説明するほどではないですが、最初の作品です。ここから読んでもらいたいです。
・ナイチンゲールの沈黙:小児がんや救急に対する病院側の対応、考えがわかります。
・ジェネラルルージュの凱旋:田口先生の同級生の速水先生が主人公で救急ヘリやERのことが良くわかります。09年春にやや設定が変わって映画化されます。
・螺鈿迷宮:法医学についての様々な思惑(学会や厚労省の考え)がよくわかります。白鳥調査官の助手が大活躍です。
・ジーンワルツ:現在の産婦人科の問題点を鋭くえぐっています。おすすめです。
・ブラックペアン1988:若き日の病院長高階先生や学生時代の田口、速見先生が登場します。主人公は研修医で、医療過誤について書いています。
・イノセントゲリラの祝祭:最新刊で、厚労省と学会のどちらが主導権をにぎるかを描いています。実際に政府の「・・・委員会」がなぜあんなにたくさんあるのかやどうしてすっきり決まっていかないかの偽善がよくわかります。
・ひかりの剣:学生時代の速水先生が主人公で全編剣道の話なんですが、僕自身全く剣道の経験がなかったにもかかわらず、剣道がしたくなるくらいこの作品にははまりました。もしかしたら最も好きな作品かも・・・
ほかにも何点かありますが、とりあえずこれくらいでおなかいっぱいでしょうね。
投稿者 うえだ院長 : 2008/12/29 | コメント (0) | トラックバック (0)
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